2線間の角度や回転角度などの角度寸法の寸法値は「度分秒」で表記できます。
AutoCADで度分秒表記を行うにための寸法スタイルを作成します。寸法スタイルの設定画面で角度寸法の項目を「度(10進表記)」から「度/分/秒(60進表記)」に変更します。この寸法スタイルを使用することで土木設計や測量などで使われる「45°36’46″」のような度/分/秒で角度寸法を図面に入れることができます。
なお、度分秒表記は寸法スタイルを作成した図面内でのみ有効です。他の図面でも度分秒表記を行いたいときは、度分秒が設定済みの寸法スタイルをコピーするか、新規で作成する必要があります。
度分秒表記を行えるように新しい寸法スタイルを図面ファイルに追加して、角度の値が度分秒で入る角度寸法線を記入する手順をご紹介します。
1 – 寸法スタイル管理を追加する
角度寸法の単位を「度(10進表記)」から「度/分/秒(60進表記)」に変更した寸法スタイルを作成します。
- リボンパネル:[注釈]タブを選択します。
- [寸法記入]の右下矢印を選択します。
2 – 寸法スタイルの新規作成
[寸法スタイル管理]ダイアログボックスが表示されます。
度分秒の新しい寸法スタイルを設定するので[新規作成]ボタンをクリックします。
3 – 寸法スタイルに名前を付ける
[寸法スタイルを新規作成]ダイアログボックスが表示されます。
[新しいスタイル名]に、度分秒の角度寸法を設定する任意の寸法スタイル名(ここでは「度分秒表記スタイル」)を入力して、[続ける]ボタンをクリックします。
4 – 度分秒表記スタイルを設定する
[寸法スタイルを新規作成:度分秒表記スタイル]ダイアログボックスが表示されます。
- [基本単位]タブをクリックします。
- [角度寸法]の中にある[単位の形式]から「度/分/秒」を選択します。
- [精度]から[0d00’00”]を選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
5 – 寸法スタイル管理ダイアログを閉じる
新しく「度分秒表記スタイル」という寸法スタイルが追加されました。
[閉じる]ボタンをクリックして、[寸法スタイル管理]ダイアログボックスを閉じます。
6 – 角度寸法を記入する
新たに追加した「度分秒表記スタイル」で角度寸法を記入します。
- リボンパネル:[ホーム]タブを選択します。
- [長さ寸法記入]の右にある[▼]をクリックします。
- 表示されるプルダウンメニューから[角度寸法記入]をクリックします。
記入された角度寸法の値が「度分秒」で表記されました。
角度寸法が度分秒で表示されないときは、度分秒の角度寸法を設定した寸法スタイルが選択されていない可能性があります。
リボンメニュー[ホーム]-[注釈▼]タブをクリックして、[寸法スタイル]に表示されている寸法スタイルが「度分秒表記スタイル」になっているか確認してください。
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