モデル空間に拡大図を作成したい

2012年7月6日

モデル空間に拡大図(詳細図)を作成するときは、拡大したいオブジェクトの尺度変更を行います。

AutoCAD/AutoCAD LTにはモデル空間とレイアウト空間の2つの作業空間があります。

通常はモデル空間に1:1の尺度(実寸)で作図し、さまざまな尺度でレイアウトを作成します。

ここでは、1:1で作成した図の円で囲まれた部分(B)の部分拡大図を作成してみます。

部分拡大図は、図の特定部分を拡大してその図に書き添えたものです。

部分拡大図を使用する際は、拡大する部分を細い実線で囲み、英字の大文字で表示します。

tkn_faq-graph-511_00

AutoCAD2008以降、AutoCAD LT2008以降

対象バージョン

手順

1 – 拡大したい部分をコピーします

[修正]-[複写]を選択します。

「オブジェクトを選択」と表示されたら、拡大したい部分(円と円に囲まれた部分)を選択します。

tkn_faq-graph-511_10

「基点を設定または」と表示されたら、円の中心を選択します。

「目的点を指定または」と表示されたら、拡大図を表示させたい位置をクリックします。

tkn_faq-graph-511_20

2 – 円からはみ出した部分をトリムします

複写したオブジェクトの円からはみ出した部分を削除します。

[修正]-[トリム]を選択します。

「オブジェクトを選択または」と表示されたら、[Enter]キーを押します。

「トリムするオブジェクトを選択」と表示されたら、円の外側に出ている部分を選択して削除します。

tkn_faq-graph-511_30

拡大図のもとになる図が完成しました。

tkn_faq-graph-511_40

3 – [尺度変更]コマンドを選択します

拡大したい部分を尺度変更します。

[修正]-[尺度変更]を選択します。

「オブジェクトを選択または」と表示されたら、拡大したいオブジェクトを選択し[Enter]キーを押します。

tkn_faq-graph-511_50

4 – 尺度を指定します

「基点を設定」と表示されたら、円の中心を選択します。

「尺度を指定または」と表示されます。

2:1の図を作成したいので「2」と入力して[Enter]キーを押します。

tkn_faq-graph-511_60

5 – 拡大図が完成します

指定した尺度に変更されました。

位置を調整し、尺度を入力します。

寸法値の変更はプロパティパレットで行うことができます。

  1. 拡大した図に寸法を入力します。
  2. 変更したい寸法をすべて選択します。
  3. プロパティパレットの[長さの寸法尺度]に拡大した値の逆数を入力します。

    tkn_faq-graph-511_70

note