ブロックに属性定義を行うと図面内に配置する際、属性(文字情報)を付加することができます。
属性には「番号」「長さ」「直径」などの情報を定義することができ、後でこの属性情報を抽出して部品表などの作成に役立てることができます。
AutoCAD LTの図面内にある属性情報を抜き出すには[ツール]-[属性書き出し]コマンドを使用します。
図面中の属性情報をテキストファイルで書き出すことができ、「CDF形式」「SDF形式」「DXX形式」のテキストファイルを書き出せます。
- 【CDF形式】:カンマで区切られたテキストファイル
- 【SDF形式】:スペースで区切られたテキストファイル
- 【DXX形式】:DXFフォーマットのファイル
ここでは、表計算ソフトMicrosoft Excelで読み込めるカンマ区切りのテキストファイル「CDF形式」の書き出して手順をご紹介します。
レギュラー版AutoCADでは[データ書き出し]コマンドを使用すると、表オブジェクトとして図面に挿入したり、ファイルへ書き出すことができますが、AutoCAD LTの場合はテキストファイルなどに出力することができます。
手順
1 – メモ帳を起動する
[属性書き出し]コマンドで「CDF形式」のテキストファイルを書き出すには、予めテンプレートを準備する必要があります。
テンプレートはテキスト形式で作成するので「メモ帳」などのテキストエディタを起動します。
2 – 属性のテンプレートを作成する
属性情報を抽出するブロックに定義してある属性の書式をテキストエディタに入力します。
1行に属性定義の書式を1つずつ入力します。
入力後、ファイル名とフォルダを指定して、テンプレートを保存します。
【入力例】
各ブロックに「番号」「直径」「勾配」の属性情報を付加してあり、属性定義の名称を番号は「番号」、直径は「直径」、勾配は「勾配」とした場合、下記3行のように入力します。
「n003」は3桁の数字を意味し、続く「000」「001」は小数点以下の表示桁数を意味しています。
・番号 n003000
・直径 n003000
・勾配 n003001
3 – [属性書き出し]メニューを選択
AutoCAD LTのメニューバーから[ツール]-[属性書き出し]メニューを選択します。
(メニューバーが表示されていないときは、クイックアクセスツールバーにある「メニューバーを表示」を選択して表示させてください)。
4 – [CDF形式(C)]を選択
[属性書き出し]ダイアログボックスが表示されます。
「ファイル形式」から[CDF形式(C)]を選択します。
[属性書き出し]コマンドで書き出せるテキストファイルの形式は以下の3種類があります。
- CDF形式 : カンマで区切られたテキストファイル
- SDF形式 : スペースで区切られたテキストファイル
- DXX形式 : DXFフォーマットのファイル
5 – テンプレートを選択
[テンプレート ファイル(T)]ボタンをクリックして、「2.属性のテンプレートを作成する」で作成したテンプレートファイルを選択します。
6 – ファイルの名前と保存場所を指定
[出力ファイル(F)]ボタンをクリックして、抽出した属性情報を書き出すファイルの保存場所とファイル名を決めます。
7 – 属性情報を書き出したファイルが作成されます
[OK]ボタンをクリックすると、ブロックに付加した属性情報を抽出したテキストファイルが作成されます。
ここではCDF形式(カンマ区切り)のテキストファイルとして書き出しました。
このテキストファイルをExcelで読み込み、表を作成することができます。
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