画層は、色・線種・線の太さなどの情報(プロパティ)を持っています。
下図は、バラバラな画層で描かれたオブジェクトを、すべて「画層3(色:green)」に変更しています。
通常、同じ画層で描かれたオブジェクトの色・線種・線の太さなどのプロパティは、同じになるはずですが、画層の色が反映されていないオブジェクトがあります。
これは、オブジェクトのプロパティに、ByLayer以外の個別の設定がされていることが考えられます。
ここでは、オブジェクトのプロパティを全てByLayerに戻す方法をご紹介します。
手順
1 – 画層の状態を確認
変更が反映されなかったオブジェクトを選択して、プロパティの状態を確認します。
これは、オブジェクトに個別のプロパティが割り当てられている状態です。
このオブジェクトの画層は「画層3(色:green)」ですが、個別に割り当てられたプロパティが優先されるため、実際の色は Cyan が適用されています。
線種や線の太さのプロパティは「ByLayer」です。この「ByLayer」とは、画層に設定されているプロパティを適用するという意味です。
色以外の線種や線の太さは、「画層3」に設定されているプロパティが適用されます。
2 – オブジェクトのプロパティをByLayerに変更する
リボンパネル:[ホーム]タブ-[修正]の中にある[ByLayerに変更]をクリックします。
3 – オブジェクトの選択
[オブジェクトを選択:]と表示されたら、ByLayerに変更するオブジェクトを選択し、[Enter]キーを押します。
オブジェクトを選択する際に、キーボードから「all」と入力すると、図面ファイル内のすべてのオブジェクトが選択されます。すべてのオブジェクトをByLayerに変更することができます。
4 – 変更の確定
[ByBlockをByLayerに変更しますか?]と表示されるので、[はい(Y)]を選択します。
[ブロックを含めますか?]と表示されるので、[はい(Y)]を選択します。
5 – 変更の完了
オブジェクトの画層のプロパティが「ByLayer」となり、画層変更を行った場合にもプロパティが反映されるようになりました。
オブジェクトを選択してプロパティを確認すると、色・線の太さ・線種ともByLayerとなっています。
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