土木関連業務などで、CAD上のXY座標に点を描く場合があります。
この場合、1点1点作図すると非常に手間がかかります。
AutoCADではExcelなどで作成された座標リストを直接読込むことはできませんが、CSV形式などに出力した座標データから大量の点を一度に描くことができます。
ここでは、Excelで作成されているXY座標リストから一度に点を描く方法をご紹介します。
1-Excelの座標データをCSV形式で保存する
①座標を入力したExcelデータの準備
XYの座標を入力したExcelデータを用意します。
[A列]がX座標、[B列]がY座標値になります。
②[.CSV]形式で保存
任意の場所へ[.CSV]形式で保存します。
2-作成したCSVファイルをメモ帳で開く
①メモ帳で開く
保存したCSVファイルを右クリックします。表示されるメニューから[プログラムを開く]をクリックし、「メモ帳」をクリックします。
②座標値のコピー
XYの座標値を選択し、右クリックして表示されるメニューから[コピー]を選択します。
3-AutoCADの[複数点]コマンドで点を作成する
①[作成]-[複数点]コマンドを選択
リボンの[ホーム]タブの[作成]パネルにある[複数点(point)]コマンドをクリックします。
②コマンドウィンドウに座標値を貼り付け
コマンドウィンドウにクロスヘアカーソルを移動して右クリックします。
表示されるメニューから[貼り付け]をクリックして座標値を貼り付けます。
ショートカットキー[ctrl]+[v]で貼り付けることもできますが以下に注意ください。
- コマンドウィンドウの入力欄をクリックした後、クロスヘアカーソルがコマンドウィンドウの内側にある必要があります。
- クロスヘアカーソルがコマンドウィンドウの外側にある状態で、[ctrl]+[v]を押すと[点]コマンドが終了して[貼り付け]コマンドが実行されてしまいます。結果、点が作図されません。
③点が作成される
コマンドが実行され、XY座標の位置に点が一括で作成されます。
上図では点の種類を変更して見やすくしています。
点の種類の変更方法は「点スタイル管理を変更するには?」をご覧ください。
④プロパティで座標値を確認
作成された点を選択しプロパティを確認すると、CSVファイルからコピーした座標値で点が作図されていることが確認できます。
コマンドウィンドウで直接コマンドを入力して同じ処理をする場合、[MULTIPLE]コマンド→[POINT]コマンド→コピーした座標の貼り付けの順で処理する必要があります。
「Excelで作ったXY座標リストから点を描くには?」へ最初のコメントを投稿しませんか?
VIP会員ならコメントを投稿できます!
VIP会員について詳しく知る
ログインしてコメントを書く