AutoCAD LT で扱うことができるデータ形式は?

2014年8月21日

AutoCAD LTはAutodeskのデータ形式であるDWG/DXF形式の読み込み・保存ができますが、これ以外にも、メタファイルやビットマップでの書き出しや、PDF形式での出力などにも対応しています。

ここでは、AutoCAD LTで扱うことができるデータ形式をご紹介します。

AutoCAD LTで直接編集する場合(読み込み形式)

AutoCAD LTで、直接開いて編集することができるデータ形式は、下記の通りです。

  • 図面(*.dwg)
  • DXF(*.dxf)
  • 図面テンプレート(*.dwt)

AutoCAD LT以外のアプリケーションソフトで作成したデータファイルを読み込む場合は、DWG形式かDXF形式に変換する必要があります。

また、DWG/DXF形式にはバージョンがあるため、新しいバージョンのAutoCAD LTで古いバージョンのDWG/DXF形式を読み込むことはできますが、古いバージョンのAutoCAD LTで新しいバージョンのDWG/DXF形式を読み込むことはできません。

AutoCAD LTでデータ保存する場合(保存形式)

AutoCAD LTで保存することができるデータ形式は、下記の通りです。

  • AutoCAD LT 2018/AutoCAD 2018 図面(*.dwg)
  • AutoCAD 2013/LT2013 図面(*.dwg)
  • AutoCAD 2010/LT2010 図面(*.dwg)
  • AutoCAD 2007/LT2007 図面(*.dwg)
  • AutoCAD 2004/LT2004 図面(*.dwg)
  • AutoCAD 2000/LT2000 図面(*.dwg)
  • AutoCAD R14/LT98/LT97 図面(*.dwg)
  • AutoCAD LT 図面テンプレート(*.dwt)
  • AutoCAD LT 2018 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2013/LT2013 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2010/LT2010 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2007/LT2007 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2004/LT2004 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2000/LT2000 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD R12/LT2 DXF(*.dxf)

最新バージョンのAutoCAD LTで古いバージョンのDWG/DXF形式を読み込むことはできますが、古いバージョンのAutoCAD LTで最新バージョンのDWG/DXF形式を読み込むことはできないため、データをやり取りする場合は、データを渡す相手のバージョンを確認し、読み込み可能なデータ形式を使用する必要があります。

DWG形式・DXF形式・DWT形式について詳しくは、下記FAQをご覧ください。

FAQ「AutoCAD LT のDWG形式とは?

FAQ「DXFデータのバージョンを確認するには?

FAQ「AutoCAD LT のDWT形式ファイルとは?

他のアプリケーションソフトで利用する場合(書き出し形式)

AutoCAD LTでは、作図したデータを書き出して、MicrosoftのWordなどの他のアプリケーションソフトなどで利用することができます。

AutoCAD LTで書き出しすることができるデータ形式は、下記の通りです。

  • メタファイル(*.wmf)
  • ビットマップ(*.bmp)
  • ブロック(*.dwg)
  • V8 DGN(*.dgn)
  • V7 DGN(*.dgn)

wmfデータへ書き出す方法については、下記をご覧ください。

FAQ「データ変換で属性定義の文字情報を渡すには?(AutoCAD LTの場合)

他のデータファイルを図面に貼り付ける場合(アタッチ形式)

AutoCAD LTでは、画像などのラスターデータを読み込むことはできませんが、他のファイルを図面内で表示させる「アタッチ」という外部参照機能があります。

アタッチ(外部参照)できる形式は、下記の通りです。

  • すべてのイメージファイル
  • DWF ファイル(*.defx:*.dwf)
  • MicroStation DGN(*.dgn)
  • すべてのDGNファイル(*.*)
  • 図面(*.dwg)
  • すべてのファイル(*.*)

アタッチでAutoCADの図面ファイルで参照して貼り付ける方法については、下記FAQをご覧ください。

FAQ「スキャンしたTiffデータをAutoCAD LTで使用するには?

ビューワーで閲覧・印刷する場合(出力形式)

AutoCAD LTを使用せず、無料のビューワーを利用して、閲覧や印刷するためのデータ形式は、下記の通りです。

  • DWFx
  • DWF
  • PDF

これらの出力形式は、保存や書き出しとは異なり、Autodesk専用のビューワー「Autodesk DWG TrueView」や、PDF形式閲覧ソフトなどのビューワーを用いて、印刷や閲覧のみ可能な形式です。

電子納品が必要な場合(SXF形式)

AutoCAD LT ではSXF形式(p21、sfc)の書き出しや読み込みができません。

SXF形式は、国や地方自治体などの公共事業での、電子納品が必要な場合に使用されているデータ形式です。

AutoCAD LTでSXF形式データに変換するには、AutoCAD LTをベースにAutodesk CALS Toolsを加えた「AutoCAD LT Civil Suite」が必要です。

SXF形式について詳しくは、下記FAQをご覧ください。

FAQ「AutoCAD LTでSXF形式データに変換できますか?