図面内の重複しているオブジェクトを削除したい

AutoCAD LT2012から搭載された「重複オブジェクトを削除」コマンドを使うと、図面中にある何重にも重なった線分など、複数のオブジェクトを1つのオブジェクトにすることができます。

こんなときに「重複オブジェクトを削除」コマンドを使うと、重複している多くのオブジェクトがクリーンアップされ、図面サイズが小さくなりパフォーマンスの改善を期待できます。

• 気付かないうちに線オブジェクトが何重にも重なってしまった
• シンプルな図面なのにデータサイズが大きいので確認したら、細かい線が何本も重なっていた

クリーンアップされたオブジェクトは下記のようになります。

• 同じ始点終点、同じ長さの線分は1本の線分になります。
• 同じ角度で部分的に重なっている線分は1本の線分に結合されます。
• 円の真上にある、同じ中心円、同じ径の円弧は削除されます。

手順

1 – 重複オブジェクトを選択

図面内にある重複しているオブジェクトを全て選択します。

選択されたオブジェクトにはグリップが表示されます。

見た目は1本の線オブジェクトに見えますが、選択するとグリップが多く表示されていて、複数の線オブジェクトが重なっているのがわかります。

2 – ［重複オブジェクトを削除］メニューを選択

リボンから［ホーム］タブ-［修正］パネル-［重複オブジェクトを削除］メニューを選択します。

3 – オブジェクトを選択

[オブジェクトを選択]と表示されるので、対象となるオブジェクトをすべて選択して[Enter]キーを押します。

[重複オブジェクトを削除]ダイアログボックスが表示されます。

4 – 重複オブジェクトがクリーンアップされる

重複オブジェクトがクリーンアップされます。

再度、線オブジェクトを選択するとコマンド実行前と比べてグリップの数が減り、線オブジェクトが1本になっていることがわかります。