分数表記はできますか?

2012年12月20日

AutoCAD LTで分数や許容差を表す文字を作成するには、マルチテキストの中にある、「スタック文字」という書式設定機能を利用して、表現することができます。
ここでは、スタック文字で分数表記する方法をご紹介します。


手順

1 – マルチテキストの実行

リボン:[注釈]タブをクリックし、[文字]パネル内にある[マルチテキスト]アイコンをクリックします。

tkn_faq-text-8447_10

[最初のコーナーを指定]と表示されたら作業領域内の任意の位置をクリックします。
次に、[もう一方のコーナーを指定]と表示されたら作業領域内の任意の位置をクリックします。

2 – 文字を入力

マルチテキストエディタのコンテキストタブが開きます。
特殊表示させたい文字列を半角で入力します。ここでは、分数表記にしたいので、「x+y/2」と入力しました。

3 – スタックの実行

分数表記したい文字列をドラッグして選択し、ハイライト表示させます。

リボン:[テキストエディタ]コンテキストタブ-[書式設定]パネルの中にある[スタック]アイコンをクリックします。

【LT2016以降の場合】

tkn_faq-text-8447_52

【前バージョンの場合】

4 – スタックの完了

分数が表示されました。
リボン:[テキストエディタ]コンテキストタブ-[閉じる]パネルの中にある[テキストエディタを閉じる]アイコンをクリックして終了します。

5 – その他のスタック文字

ここでは、分数表記の方法についてご紹介しましたが、手順2で入力する文字列を変更することで、斜線の分数表記や公差表記することもできます。
いずれも入力は半角で行います。

スタック文字 入力例 変換 説明
/(スラッシュ) x+y/2   スラッシュ文字を水平線の分数に変換
#(シャープ) z#x+y 斜線による分数表示
^(カレット) 10+5^-5 区切り線は使用されず、許容値形式で表示。
選択する部分は「+5^-5」のみです。

「10+5^-5」の場合は、手順3で「+5^-5」部分のみ選択します。