印刷すると文字が白抜きになってしまう

2013年12月9日

図面内の文字が出力時に、すべて白抜き文字(文字の輪郭のみ)になってしまう現象は、以下の2通りがあります。

  1. AutoCAD LTの画面上で文字が白抜きで表示されてしまい、印刷出力しても白抜き文字になる。
  2. AutoCAD LTの画面上では文字は塗潰しで表示されているのに、印刷出力すると白抜き文字になる。

ここでは、2つ目のパターン「AutoCAD LT の画面上の表示が塗潰し文字の場合」における原因と、白抜き文字を塗潰し文字に戻す手順をご紹介します。

手順

1 – 原因

AutoCAD LT の画面上の表示では塗潰し文字なのに、出力すると白抜き文字になってしまうのは、システム変数 TEXTFILL の値が影響しています。

tkn_faq-output-15881_10

2 – システム変数 TEXTFILL の変更

コマンドウインドウに TEXTFILL と入力します。

tkn_faq-output-15881_20

3 – 新しい値を入力

コマンドウインドウに[TEXTFILL の新しい値を入力 :]と表示されるので、[1]と入力し、[Enter]キーを押して確定します。

tkn_faq-output-15881_30

TEXTFILL の値は、[0]がアウトライン(白抜き文字)で、[1]が塗潰し文字です。

note

4 – システム変数 TEXTFILL の変更完了

白抜き文字で出力されていたのが、塗潰し文字で出力されるようになりました。

tkn_faq-output-15881_40

白抜き文字で出力する場合は、塗潰し文字に比べて処理の手間が省ける分、出力スピードが向上したり、トナーを節約できるという利点があります。