DXF(Drawing Exchange Format)は、オートデスク社が開発したCADデータ形式です。
CADソフトはそれぞれ独自のデータ形式を採用していますが、DXF形式でCAD図面データを書き出しすことで、他のアプリケーションへCAD図面データを渡すことができます。
オートデスクは古くからDXFデータの仕様を公開しているため、現在では異なるCAD間で図面データを交換するための中間ファイルとして広く利用されています。
なお、書き出したDXFデータを異なるCADで読込んでも完全に元の図面と同じ状態にななりません。DXFデータ形式とCAD間で異なるデータ形式を完全に再現できないからです。
また、DXFデータ形式にもバージョンがあります。
そのため、DXFデータを受け渡すソフトウェア同士が同じDXFデータのバージョンに対応していないとデータ交換がうまくいかないことがあります。
メーカーサイト「DWG の概要」
DXFファイルの種類と対応するAutoCAD
AutoCADで保存できるDXF形式は以下の通りです。
- AutoCAD LT 2018 DXF(*.dxf)
- AutoCAD 2013/LT2013 DXF(*.dxf)
- AutoCAD 2010/LT2010 DXF(*.dxf)
- AutoCAD 2007/LT2007 DXF(*.dxf)
- AutoCAD 2004/LT2004 DXF(*.dxf)
- AutoCAD 2000/LT2000 DXF(*.dxf)
- AutoCAD R12/LT2 DXF(*.dxf)
新しいバージョンのAutoCAD LTで、古いバージョンのDXF形式を読み込むことはできますが、古いバージョンAutoCAD LTで新しいバージョンのDXFデータ形式を読み込むことはできません。
DXFのバージョンを確認するには?
DXFデータのバージョンを確認する場合は、Windowsのメモ帳などのエディタソフトウェアでdxfファイルを開きます。
$ACADVER項目に「AC****」と表記されています。
先頭6文字とAutoCADファイル(dwgファイル)のリリースバージョンの対応表は以下の通りです。
先頭6文字 | ファイル形式名 | 対応するAutoCAD LTのバージョン |
---|---|---|
AC1032 | 2018形式 | LT2020/LT2019/LT2018 |
AC1027 | 2013形式 | LT2017/LT2016/LT2015/LT2014/LT2013 |
AC1024 | 2010形式 | LT2012/LT2011/LT2010 |
AC1021 | 2007形式 | LT2009/LT2008/LT2007 |
AC1018 | 2004形式 | LT2006/LT2005/LT2004 |
AC1015 | 2000形式 | LT2002/LT2000i/LT2000 |
AC1014 | R14形式 | R14 |
他メーカーのCADでDXFを読み込む場合には、読み込み可能なDXFのバージョンをご確認ください。
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