DXFデータのバージョンを確認するには?

2014年7月25日

DXF(Drawing Exchange Format)は、オートデスク社が開発したCADデータ形式です。

CADソフトはそれぞれ独自のデータ形式を採用していますが、DXF形式でCAD図面データを書き出しすことで、他のアプリケーションへCAD図面データを渡すことができます。

オートデスクは古くからDXFデータの仕様を公開しているため、現在では異なるCAD間で図面データを交換するための中間ファイルとして広く利用されています。

なお、書き出したDXFデータを異なるCADで読込んでも完全に元の図面と同じ状態にななりません。DXFデータ形式とCAD間で異なるデータ形式を完全に再現できないからです。

また、DXFデータ形式にもバージョンがあります。

そのため、DXFデータを受け渡すソフトウェア同士が同じDXFデータのバージョンに対応していないとデータ交換がうまくいかないことがあります。

メーカーサイト「DWG の概要

参考

DXFファイルの種類と対応するAutoCAD

AutoCADで保存できるDXF形式は以下の通りです。

  • AutoCAD LT 2018 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2013/LT2013 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2010/LT2010 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2007/LT2007 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2004/LT2004 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD 2000/LT2000 DXF(*.dxf)
  • AutoCAD R12/LT2 DXF(*.dxf)

新しいバージョンのAutoCAD LTで、古いバージョンのDXF形式を読み込むことはできますが、古いバージョンAutoCAD LTで新しいバージョンのDXFデータ形式を読み込むことはできません。

DXFのバージョンを確認するには?

DXFデータのバージョンを確認する場合は、Windowsのメモ帳などのエディタソフトウェアでdxfファイルを開きます。

$ACADVER項目に「AC****」と表記されています。

先頭6文字とAutoCADファイル(dwgファイル)のリリースバージョンの対応表は以下の通りです。

先頭6文字 ファイル形式名 対応するAutoCAD LTのバージョン
AC1032 2018形式 LT2020/LT2019/LT2018
AC1027 2013形式 LT2017/LT2016/LT2015/LT2014/LT2013
AC1024 2010形式 LT2012/LT2011/LT2010
AC1021 2007形式 LT2009/LT2008/LT2007
AC1018 2004形式 LT2006/LT2005/LT2004
AC1015 2000形式 LT2002/LT2000i/LT2000
AC1014 R14形式 R14

他メーカーのCADでDXFを読み込む場合には、読み込み可能なDXFのバージョンをご確認ください。

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